日本の政治はマスコミ政治だ。

古い話で若い人は御存知ない、と思って再度投稿する。 

 ★マスコミ政治か? 業界団体政治か?曾野明の講演会の講義である。 彼、曾野明氏 は吉田内閣の外務省・ソ連(ロシア)局長であった。 米ソ冷戦の最中であった。当時氏は既に退官して評論家とした活躍していた。 吉田茂は『ワンマン宰相』とアダナされ、パイプを咥えながらニコリともせずに、人の話を聞くのでマスコミの評判は悪かった。

 ★サンフランシスコ単独講和(アメリカ中心の50各国)は成立したが、全面講和を主張する共産党、社会党は猛反対。マスコミもほぼ同調であった。 しかし、吉田茂総理、ソ連課長の曾野明等は、「シベリアに抑留されている、旧・日本軍捕虜の帰国と、ソ連の北方四島の返還が済むまでは絶対に講和は拒否していた。 ソ連は講和条約締結を焦った。 

★何故ならば、講和が結べなければ大使館の設置はできないのは国際条約のイロハだ。 米国始め世界の五十カ国が大使館を設置するが、ソ連は設置できない。 既に始まっている米ソ冷戦のスパイ合戦の勝負は負ける。 ★以後は曾野明氏の説明である。  

★「何故か?って、」、 大使館はスパイの根城である。日本の大使館等は高給旅行代理店みたいで、政府、財界の要人が来た時の案内係る位のものであった。

 ★その頃に、ソ連の密使が鳩山御殿と呼ばれた鳩山一郎(鳩山由紀夫の父)亭にシバシバ訪れ「講和条約締結の用意はある」と、伝えていることは公安がサッチし、吉田内閣はしっていた。 これを聞いた、吉田茂始めソ連担当の諸氏は「できた!」と喜んだ。  

★硬派の評論家『三宅久之』の書けなかった特タネによると、鳩山一郎は、『せっかく俺が創った日本自由党が、第一党になったのに公職追放の憂き目に会った。 仕方なしに後を託した吉田茂は、『自分は外交官で総裁の器ではない』、など言いながら総理に収まってしまった。 

(吉田茂は幣原喜重郎を推薦したが固辞され、仕方なく吉田茂が引き受けた、と聞く)

 ★ 追放が解除されたから総理の座を返してくれ。と言っても「まだやることが残っている」。と総理の座を開けてくれない。 その間に『サンフランシスコ講和条約』を結んでしまった。 それの怒った鳩山一郎は『反吉田に徹し』で吉田内閣の足を引っ張る事に専念した。  

★サンフランシスコ講和を条約(当時、単独講和と言われたが、ソ連とその属国少数だけが不参加)という大仕事を取られた、鳩山一郎は、単独講和を批判した演説をした。 『当時の議員達は国会で質問に立つ、と翌朝、朝日新聞を読むそうで、その評判が良ければ喜び、悪ければ作戦を組み直すのであった。』

 ★翌日の朝日新聞の評判は良かった。 これに自信を付け、鳩山一郎は社会党提出の内閣不信任案の賛成票を投じ、吉田内閣は倒れたのである。 しかし、講和条約は成立している。では、俺は何をすれば好いんだ?』、と考えた。  

 ★そこで、日露講和条約が残っている、と、対ソ連との折衝を始めたが吉田程の見識と交渉力を持たない鳩山氏は、イシコフ漁業省にオモチャにされ北方漁業の割り当てを鮭5万トンで妥結の憂き目を見た。もちろん、遠洋漁業は日本にとって大事に違いない。  

★朝日新聞始めマスコミのミスリードと、鳩山一郎の面子が日本の運命を各も残酷にした。 旧・日本軍の捕虜数十万がシベリアで強制労働させられ数万が命を落とす悲劇産んだのである。北方四島は今でも返って来ない。 

★彼、曽野明氏「は、これでお判りでしょ、」。曾野明氏の眼には涙が溜まっていた。 続いて日本は何政治だ、と思います。と反問してくる。 私は手を挙げ、マイクを持って「官僚政治でしょ。政治家の答弁は種類を読みながら答弁してますね。あれは貴方方、官僚の書いたものじゃないのですか?」。 

★違います。 マスコミのミスリードで政局は替わる。 「マスコミ政治ですよ!日本の政治は」はと吐き捨てるように言うのだ。さらに、問答はは続く。 

★ 時間を大幅に超過した会場は、出席者は半分に減り、ホテルの担当者と主催者共同通信の担当者は会場の延長の手配に苦慮しているようだが、私と曽野先生の遣り取りを続けさせてくれた。 「皆さん、選挙に行きますか?」 「もちろん投票には欠かさず行きます、自分だけではなく、私の影響強力あるものは全員行かせます」 「ここにイラシャル皆さんは当然投票に行くと思っています、私の言うのは選挙演会ですよ、 代議士先生は、『外交は票にならない、』と思っています。 この様な議論を選挙会場でしてください。 

★そして議員さんの意識を外交問題に向けてください」、 「外交事案はタイミングが大事ですよ」。 私はバケツで冷水をブッカケラレタ気分で会場を後にした。 

 ★当然、次の選挙では演説会場に行った。講演会は候補者と支持団体に動員された支持者で満員の盛況である。 演壇の近くは我々一般人の寄り付く隙間は無い。外交問題の質問など、『何処其処に・・会館を建てる、・・・を道路で繋ぐ』、の声に掻き消され我々の発言など入り込む余地は「ゼロ」である。 現在は一般市民の関心は、年金、福祉である。しかし、外交不味くして国防はできない。 『国が滅んで、福祉があるか?!』。  

★現在の野党は「安倍政治を許さない」と叫ぶが、『安倍政治の何が悪くて、何をしたい?』、 『求人倍率が高いのが悪いのか?!』、『株高が悪いのか!?』、『円高が悪いのか!?』、『外交が不味いのか?!』、前政権(民主党政権)の三年三ヶ月の悪夢を思い出す。

やはり、我々は安倍内閣を支持し、アベノミックスの応援をしよう。  

『モリ、カケ疑惑』『総理主催の桜を見る会』の不手際などの比でもないし、構っている暇も無い。 香港の騒乱は他人事ではないぞ。 武力を使わずとも、出来る事は幾らでもある。 世界情勢は日々刻々と動いているのだ。     了)    豊永高明 拝、  

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